ケイティ・オールデイは経済学が専門の教師。
S大学を卒業してまだそれほど経っていないが、クールな知識を持っているので、生徒たちはオールデイ先生をとても面白い人だと思っている。とても人気がある一方で、彼女は「教科書主導型」の教師でもある。というのも、自分の義務は、クラス全員が正規のカリキュラムを隅から隅まで理解することだと考えているからだ。そのため、現状に異議を唱えるような議論を封じることが多い。
井出美奈子は藤井真理子の姪で、留学中スミス家にホームステイしている。
彼女が日本を出て留学しようと思ったのは、スミス家がとてもクールで、日本での生活が少し窮屈に感じたからだ。彼女は留学を通じて人生の教訓を得ることになる。
ジェイミーは、ケビン、ジェイソンと一緒のバンドでベースを弾いている。両親から強制される形で、5歳からクラシック音楽を勉強し、今でもヴァイオリンを弾いている。オーケストラに入ってもいいとは思っているが、ベースを始めてクールに振る舞うことで、学校で人気者になれるかもと思っている
友達は皆、彼がゲイであることを知っているが、まだ両親にはまだ話しておらず、両親がガールフレンドについて質問をするたびに冷静さを失う。母親はいつも、『でもバンドをやっているんだから、女の子にモテるでしょう?』とジェイミーに言う。
ジェイソンはケビンのR&Bのバンド仲間の一人でドラムを叩いている。先住民族の出身。常に冷静で、混乱が起きると事態を収拾しようとする。もうすぐ17歳になるが、友人たちより数か月年上であるため、リーダーシップを発揮する場面が多い。
大学に進学したら歴史を学びたいと考えており、植民地化に対する先住民の闘いに興味を持っている。最近、フランスが西アフリカ諸国に通貨を押し付けたことについての本の一部を読み、これらの問題についてもっと学びたいと思っている。
内心クラシック音楽を勉強したいと思っていたため、ジェイミーに興味をもっており、彼によくクラシック音楽について質問をしている。
ブライアンはケビンのクラスメートである。両親はともに学校の教師であり、両親から学ぶことの楽しさを教わり、歴史と数学を勉強することが好きである。仲間からは親しみを込めて「スウォット(swot:ガリ勉)」と呼ばれている。
現代通貨理論(MMT)に出会ったのは、政府が軍事にすぐお金を使えるのに、学校や病院など彼が重要だと思うものにはいつもお金がないと主張していることに疑問に思っていたときだった。最近、ケビンもMMTに興味を持っていることを知り、よく彼とMMTについて話している。
また、ローズに片思いしており、放課後は何時間もバンドルームでバンドのリハーサルを見ている。
ケビンは高校生の最終年で、ミュージシャンを目指している。ギターを弾くのが大好きで、彼のヒーローはジミ・ヘンドリックスだ。気候変動問題にも関心が高く、人間が地球を破壊していることについて曲を書いている。
バンドでギターを弾く経済学者が語る経済学についてのブログをたまたま見つけたのが、ケビンにとっての現代通貨理論(MMT)との出会いだった。彼は自由な時間(ほとんどの時間)を使ってギターリフを学び、MMTに関するブログを読んだりYouTubeのビデオを見たりしている。ギタリストであると同時に経済学者であることはとてもかっこいいことだと思っており、来年大学に進学する際には経済学を専攻することに決めた。父親の経済学に対する右寄り(保守的な)見解に反発して、家庭内で定期的に論争を巻き起こしている。
アリソンはケビンが通う高校にいる学友の一人。母親と3人の弟妹と暮らしている。母親はアリソンが3歳のときに離婚し、女手一人で4人の子供を育ててきた。アリソンは長女として、母親が弟や妹たちの面倒を見るのを手伝うことに多くの時間を費やしている。
彼女は才能あるランナーであり、地元の陸上競技のチームに所属している。次のオリンピックに国の代表として出場したいと思っている。
ケビンが自分に好意を寄せていることに気づいていない。
ローズは学校のバンドでリードボーカルを務めている。彼女の家族はとても保守的だが、ローズは反抗的しており、主流派(mainstream)の考え方に代替するものをいつも探している。「私のルールは、両親がどうするかを考え、その反対のことをすること」とよく言っている。
親友はアリソン。
ダニエルは地元で有名なテニス選手である。ケビンとは幼なじみで、近所で一緒に遊んでいた時からケビンのことを知っている。今はケビンと特に仲が良いわけではなく、その理由のひとつは、父親が機会があるごとに、(ケビンの父親の)ライアン・スミスを批判し続けているからだ。もう一つの理由は、地元のバンドに所属していないから。
テニスがうまく、堂々としていると思われるため女の子たちから人気がある。しかし、彼は父親に似て、口先だけで行動が伴わない。
父親からは、金融企業に進むための道として良い大学に進学できるよう、良い成績を収めるよう常にプレッシャーをかけられている。
興味深いことに、彼は裕福な家庭で育ち、電子機器や高価なスポーツ用具を自由に買うことができるが、不幸な両親と彼らのお金への執着を見て、ある種の虚しさを感じている。
両親の復縁を願い続けている。